転勤族妻のお仕事は、専業主婦?パート?契約社員・派遣?それとも正社員?
私は、パートはやったことがありませんが、それ以外は全部やってみました。
で、振り返って考えてみて気づいたのは、結局どの働き方・生き方を選んでも、不平不満はあるし、「これで良いんだろうか私…」と似たようなことで悩んでいるな、ということ。
働き方・生き方による「差」って大したことない
というのが私の結論です。
要するに「何でもOK」ってこと。
で、むしろ、それ以上に大事で、日々の満足度を上げてくれるのは実は「家」の存在。
転勤族ってデメリットばかりが目につきますが、いいところもあって。
おうち・家族の結束はか〜なり強くなります。
知らない土地・知らない人の中に突然放り込まれて、頼れるのが「家族」だから。
・・ま、家族しかいないとも言えますが。笑
で。
家さえちゃんとしてれば、転勤という問答無用の「変化」をきっかけに色んな選択ができる。
色んなことを試してみることができる。
これって転勤族妻ならではのメリット…といえないでしょうか。
どうか転勤族と結婚しなければよかった…なんて言わないで。
世の中の声とか周りの圧力に押しつぶされそうなあなたの参考になれば嬉しいです。
正社員でも契約でも専業主婦でも結局不安は一緒
正社員でも契約でも専業主婦でも結局似たようなことで悩む
正社員を2社、契約社員で1社、専業主婦と、さらに言えば、フリーランスもやりました。
今も、括りで言うとフリーランス(という名のアルバイト?)をやっています。
で、それぞれ良いところも、悪いところもあるのは事実。
ですが、それはそれとして、結局「私はこれでいいんだろうか?」みたいな同じようなことで悩みました。
もちろん頻度に差はありますが。
人間が同じだと、環境や立場を変えても結局は同じ。
そう気がついたおかげで、専業主婦的な感じになって1年、ようやく自分の状況を楽しめるようになった自分がいます。
では詳しく、それぞれの生活でどんなことを感じていたか検証してみます。
正社員は「仕事と家の往復」で不安
正社員2社は、どちらも結構ハードでした。
深夜残業当たり前系。
ただ、1社目は結構楽しかったんです。
夜遅くまで残るのも、歳の近い先輩と励まし合いながらだったので、部活みたいな感覚でした。
ですが、この先結婚できるんだろうか、とか、こんなところにいて良いんだろうか、と日々思ってました。
もっと広い世界、外の世界へ出なくちゃ!と。
で、そこから2社目に移るのですが・・
最初はやる気に満ち溢れて始まったものの、徐々に失速。
最後はドクターストップ掛けてもらってようやく止まることができた..みたいな感じでした。
この時は、こんなところにいて私はどうなるんだ。
家と仕事場の往復で何の変化もない日々が不安だ、、と毎秒思ってました。
もっと外の世界で人とつながらなくちゃ!と。
契約社員は「次はどうすればいいのか」不安
3社目の契約社員は割と楽しかったです。
前2つの会社とは全く社風が違って、女性職員は定時ぴったりに「お疲れ様でした」と立ち上がる会社。
前2つが極端だったんですが、会社とはそんなものだと思っていた私には、カルチャーショック!
入社したての頃は、定時前になると逆に緊張してました。笑
そんな感じでゆるゆるやらせてもらえたものの、契約社員には期間があります。
任期満了が来たら次はどうしたらいいんだろう…という不安も。
ただ、夫が転勤族だったので、正社員のように両肩に責任がのしかかるわけではない契約社員の気軽さは有り難かったです。
雇う方が期間を設けてるんですから、雇われる方にも期間を選んで「辞める」権利があるよなという感じ。
正社員のときよりも、雇用というものをドライに考えられるようになった気がします。
正社員のときは「滅私奉公」みたいな思いが私の中で強すぎた気がします。
とはいえ、長い時間をかけて何かを変えようとかは正社員じゃないと思えない。
さらに転勤についていく身としては、一ヶ月後にやめますって言わなきゃいけないかも…みたいな不安は常にありました。
フリーランスは「会社がないから」不安
その後ちょこっとフリーランスをやります。
前の会社から個人で仕事をもらって、ちょこっと働きました。
気楽かと思いきや、結構追い込まれます。
会社とか組織っていう後ろ盾はでかい。
ただその分、自分の力だけで仕事が取れたという自信にはなりました。
私はどうなるんだろう、って思ってました。
時々・・かな。
専業主婦は「社会とのつながりがない」から不安…?
夫の転勤きっかけで、ガチめに専業主婦に。
最初のころは、私はこんなんで許されるんだろうか..と謎に追い詰められてました。
誰かと外に出て繋がらないといけないんじゃないか…そんな思いもありました。
ですが、これは1年経つと落ち着きました。
時々思いますが。
こんなんで良いんだろうか?外に出た方がいいんじゃないかって。
再びフリーランスで次の仕事が不安
で、やっぱりちょっとお仕事しなければ!となって、業務委託でライターのお仕事を請け負うようになりました。
面白いことももちろん多いんですが、提出した後に「使えないやつって思われたらどうしよう」という不安は消えません。
というかこの仕事にこの料金は正当な対価なのか?みたいな疑問も消えません。笑
そして、ちょっと仕事の依頼の間が開くと不安になります。
「あぁあれが最後の仕事だったのか‥」
先方の担当者が忙しい時期だったから、とかその程度の理由なんですが、やはり不安になってしまうのが「業務」という形で仕事を請け負う側の心模様です。
結局同じような不安を抱えてる
…で、こうやって比べてみて分かるのは、いつも何かしら未来は不安だし、こんなことしてて良いのかと思ってるってこと。笑
会社に所属していても、外とつながらなくちゃ!会社と家の往復じゃないか!って思っている。
主婦も社会とのつながりが…なんて言いますが、繋がっていると思われている「正社員」だって、全然孤独だし、小さい会社という「社会」のなかに閉じ込められてる!!って思ってました。
無限ループ。
…社会ってなんでしょ?
繋がりって何でしょ?
青山美智子さんの本「お探し物は図書室まで」の中のお話の1つ。
主人公は定年退職した男性。
会社という居場所を失ったことで、社会から放り出されたような孤独感を抱いていました。
「社会って、なんでしょうね。権野さんにとって、会社が社会ですか。」
「人と人が関わるのならそれはすべて社会だと思うんです。接点をもつことによって起こる何かが、過去でも未来でも」
お探し物は図書室まで / 青山美智子
「謎かけ」みたいな、「禅問答」みたいなお話の答えを主人公がどう見つけるかは、実際の物語を読んでもらうとして。
「社会」については、「人」同士の直接的な関わり合いだけではありません。
例えば出版業界は、本を作る人だけでなく、それ以上に「買う人」が回しているというお話も出てきます。
作る人と読む人、本って全員のものでしょ。社会ってこういうことだなあって思うんだ
お探し物は図書室まで / 青山美智子
何気ない自分の言葉が、誰かの何かを変えてゆく。
何かを買ったり、見たり、感動したりして、1つの「社会」が回っていく。
そう考えると現代人なんて、「社会」の歯車の中に絶対入っているし、抜けられるはずがないので、そんなに思い詰めなくてもいいのかな・・って思います。
「おうち」が持つすごすぎる効能を検証
私は2社で正社員を経験しました。
どっちもハードな職場で深夜残業当たりまえ。
条件的には同じように見えるのですが、実際働いていた「私」の状況はかなり違いました。
そこから感じたのは「家」ってすごいな・・ってこと。
2つの働き方の違いは・・?
一方は、元気いっぱいで働いてました。
トラブルもあったしムカつくこともあったけど、それでも健康的にやってました。
ところがもう一方は、本当に身も心もやられました。
もちろん職場の雰囲気や、仕事内容、人間関係の違いもあります。
ですが、振り返って考えると明確な違いがありました。
それは、実家暮らしか、一人暮らしか・・ということ。
実家暮らしor一人暮らし
今思うと1つ目の会社は実家暮らし。
2つ目の会社は、実家から遠く離れたところに一人暮らしでした。
この差がめちゃくちゃデカかったように思います。
2社目で一人暮らしの時は、遅くまで働いてフラフラで帰ってきて、土日もいつ鳴るかわからない電話を握りしめている。
そんな毎日で、3食きちんと、睡眠きちんと、、、なんてほぼ無理です。
一方の実家暮らしでは家族が助けてくれていた。
あったかいご飯が出てきて、スーツのクリーニングは任せておけるし、宅配だって郵便だってかわりに受け取ってもらえる。
お風呂は沸いてるし、洗濯だってしてもらえる。
これだけの後方支援があるからこそ、深夜残業したってまた早朝から働けたんだなと思い知りました。
それってめちゃくちゃ有難いし、デカい。
もちろん一人でちゃんとやってる人もいるのは分かりますが、私には出来なかった。
し、正直全部きちんとやろうとすると負担デカすぎ..って思います。
「おうち」が持つ、すごすぎる効能
で、振り返って今の生活。
フルタイムで働きながらの2人暮らしもやりましたが、もうちょい家のこと頑張ってみるかね、ということで今は専業主婦な感じです。
専業主婦1年生です。
過ごし方も、料理もその他諸々、生きていくために必須だからと言って、初めてやってうまくできるわけがないんですよね。
これはこれで「挑戦」で、楽しいです。
自分もフルタイムの時は、お惣菜万歳!でしたが、今は「今日は仕事で遅かったから」という伝家の宝刀を使えません。
一緒に食べるごはんへの向き合い方がちょっと変わった気がします。
ドラマ「きのう何食べた」にこんなシーンがありまして。
西島秀俊さん演じるシロさんが、仕事や友人とのモヤモヤをひとり、夕食のスープと一緒に煮詰めているところに、一緒に暮らす内野聖陽さん演じるケンジが帰宅。
一緒にご飯を食べてるうちに、シロさんは徐々にいつもの自分を取り戻していきます。
で最後は、「食べ過ぎたら太るぞ、腹八分目にしとけ!」というお決まりのセリフをケンジに言います。
それに対してケンジが一言。
よかった、元気出たみたいで
きのう何食べた?
その言葉にシロさんもはっとして、「そうだな」と笑う。
何を相談したわけでもないけど、いつものようにご飯を誰かと一緒に食べる。
それだけで、消えてしまうモヤモヤもあるんですよね。
どうでもいいことで笑って、気づいたら「ま、いっか」って思えてた。
そんな時間を作り合っていくこと、誰かと一緒に暮らす効能って、めんどくささ以上のものがあるって改めて感じます。
日々の何気ないことを幸せ・・って思うのにぴったりなお話については、「主婦の気持ちの切り替えに!やる気が起きない時はドラマ「きのう何食べた?」をAmazonプライムビデオで!」で。
そうは言っても、世間の風が冷たいぜ・・なら、
一緒に納得のいく「理由」を考えてみませんか?(↓)
転勤族と結婚しなければよかった…なんて言わないで
実際、転勤族と結婚しなければよかった…という声もしっかり聞こえてきます。
転妻(500 名)に、転勤族の妻になったことを後悔しているか聞いたところ、「している」12.8%、「していない」87.2%となりました。
出典:ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2020(東急住宅リース)
後悔していない人が大半の結果ですが、アンケートで聞かれたタイミングでは「後悔してない」になったかもしれないですよね。
もしかしたら、最初は・・何回かは、「後悔している」って思ったかもしれない。
とはいえ、せっかくの巡り合わせ・・後悔なんて思いたくないのも本音ですよね。
転勤族にもちゃんとメリットあります。
家族の絆が強くなること、さらに「今は」で逃げられるのが転勤族のメリットです。
家族の絆が強くなる
転勤族って、全く知らない土地に家族ごとまるっと放り込まれるわけです。
「知っている」のは家族だけ…みたいになると、本当に絆は深まります。
・・っていうかここと揉めてたら、もうどうしようもないから、無理やりいい関係を築かざるを得ない・・ていうのもあるかもしれませんが。
同じ「日本」とはいえ、まぁいざ住むとなったら結構違います。
テレビも違うし、言葉も違う。
方言なんて、たまに本気で何言ってるかわかんない時ありますからね。
そうなると同じ言葉と文化を持つのは「家族」だけ・・ってなります。笑
実際、ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2020(東急住宅リース)によると・・
【転勤を繰り返したことで、夫との絆が強まった】で、「経験した」が 38.2%と 4 割近くになりました。夫婦で助け合って、 住環境や人間関係の変化に対応する中で、絆が深まったという人が少なくないようです。
出典:ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2020(東急住宅リース)
助け合うし、話し合うし、最終的にはいい結果も悪い結果も、全部二人で飲み込みます。
しかも、相手と仲悪くなると困るので結構ちゃんと努力します。
ドラマ「きのう何食べた?」の中でも、シロさんが、結婚とかそういう法的なものがないから、壊れない努力をしないといけないんだ・・というシーンで、ご近所の奥さんの一言です。
いいじゃない、別れない努力をするって素敵よ
きのう何食べた?
一応法的なものはありますが、もめて見知らぬ土地に1人でほっぽりだされるとお互いに困る。
親友兼恋人兼夫婦・・みたいな、ものすごい兼務になれます。笑
「今は」で全て解決・説明可能
何にでも「今は」とつけることができること。
これは転勤族妻のボーナスポイントみたいなものです。
専業主婦なの、今は。
パートなの、今は。
3〜5年で場所を転々とする分、今回のお引越しでは専業主婦にしてます、今は。笑
次はちょっと働いてみよう・・とかできます。
1つの場所に暮らしていると「変わる」って結構きっかけが必要です。
転勤族にはこの「きっかけ」が天から降ってくる的にやってきます。
これって、しんどい部分もあるけど、何かを変えるいいきっかけになるのかなと最近は思っています。
短いスパンで、何度も人生を生きてる感じ。笑
次の人生にペイ、みたいな。
今の人生だけで全てをやりつくそうと思っても、難しいことだってある。
じゃあ「次の人生に貸しってことで」と手放す・・なんてことをしますが、転勤ごとなんで全く大袈裟でなく気軽にできます。
今回の転勤は「ま、いっか」。
次はやってみるか!みたいな繰り返し。
変わることは怖いけど、強制的に変わるからこそ諦めがついたり、自分に説明つけたりできるのも事実です。
それに「変わらない」からといって、じゃあ何もかもい上手くいくのかというと・・ねぇ。
一緒に変化を乗り越えるからこそ、深くなる絆もあるし、1つの場所に根付いて・・は無理でも、まるでいくつもの人生を生きているみたいに、色んなパターンを試せます。
どうせ転勤族の気持ちは、今転勤族な人・・しかも全く同じ状況の人にしかわかりません。
それなら、自分の好きなように楽しんで、いいように使ったらいいんじゃないか・・それが今のところ、私の転妻攻略の答えです。
具体的にどれを選ぶ?
選択肢が多いからこそ、悩みも深くなるのも事実なんですがね。
今回は働こう!なら
今回は働こう・・!しかもちょっと軽く!
・・なら派遣かなぁ・・なんて思ってます。
家の近くに大学があれば大学の事務職のパートがいいな・・と思っています。
年齢層が割と高めらしいので、個人的に狙ってます。笑
スピード感が会社によって違いますから、ゆっくりがいいな・・という場合は公に近そうなところを選ぶと無難です。
あなたらしい派遣のお仕事探しなら【リクナビ派遣】byリクルート我が家の近所の大学は、リクナビに紹介がありました。
こういうのちらっと見るだけでも結構元気になるから不思議です。
職歴が細切れになるのが気になるならこちらも。
次のために資格を取ろう!なら
次の転勤先での仕事のために資格を取るのもおすすめ。
資格の1位は医療事務だそうで。
個人的には簿記2級・3級もおすすめ。
簿記って事務の求人で必須条件になっていたりするんですよね。
家族のため・自分のために取るなら、FPは勉強しておいて損はないです。
今回は専業主婦で!なら
昼間の時間には昼間の世界があったりします。
フルタイムで働いている時は見えない世界、出会わない人と出会うことも。
ゆっくりしすぎかな?なんて思っている生活の中にも、これからの自分の人生の糧はたくさん見つけられます。
とりあえず、専業主婦1年目にヨガ、おすすめです。
過ごし方がわからないと、ちょっと迷子になるので、受け放題のオンラインレッスンは使い勝手がいいです。
そのほか詳しくまとめています。(↓)
まとめ
もう何年も転勤族やってますが、やっぱり生き方迷子にはなります。
子供の時も大変だったけど、もしかしたら大人の方が大変かも?と思うくらい。
実際、今回の転勤で専業主婦をやるにあたって、いろんなことに自信がなくなっていき、「働いてないなんて・・」とモヤモヤしました。
ですが冷静に振り返ってみると、働いていて、その雇用形態が何であっても、働いていなくても、結局はいつも「似たような不安」を抱えてる。
じゃあもう何でもOKじゃん!
と開き直りました。
で、開き直ると、転勤族ですから今回はこれ、次回はこれ、と色々試してみることもできます。
今はネット全盛期。
挑戦してみたことを横に縦にと、ネットの力を借りながら繋げていくことも無理ではありません。
で、転勤族は色んなことを乗り越えるから、家族の絆が深まります。
というか、転勤族は家族がうまく行ってないとキツイから、うまくいくように努力する…というのが正しい気もしますが。
諦めなきゃいけないこともあるけど、でも家族が仲良くできる・その努力を続けられるのも転勤族のいいところ。
「今回は」なにを選んで楽しく過ごしますか?
転勤族のまとめ記事はこちら(↓)