ファイナンシャルプランナーが「難しい」理由と試験を受ける意味

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ファイナンシャルプランナー3級は、学科も実技も8割以上の合格率

なので、決して難しい試験ではありません。

でも、ちゃんと勉強しないと受かりません。

適当な暗記だと、確実に間違った選択肢を選びます。

で、その理由は「範囲の広さ」

深さではなく「広さ」が原因です。

この記事では、ファイナンシャルプランナー試験の難しさの理由をまとめます。

さらに、無料講座やニュース・雑誌などではなく、なぜ資格で勉強する方がいいのか、お金を払ってまで資格試験を受けるのかも考えてみます。

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目次

ファイナンシャルプランナー資格の難易度は?

ファイナンシャルプランナーの難易度はどれくれいか、まずは試験の合格率で見てみましょう。

FP試験の合格率は?

日本FP協会によると、2023年1月試験の合格率は・・

FP3級合格率(2023年1月試験)

学科試験85.25%
実技試験88.34%

FP2級合格率(2023年1月試験)

学科試験56.12%
実技試験59.53%

確かにFP2級は、3級より合格率は低め。

FP2級では、選択肢が3級では3択だったものが、4択になることも理由のよう。

ですが、合格率から見ると、決して難しい試験ではありません。

じゃあ勉強しなくても受かるのか、直前詰め込みで受かるのか。

というとそうでもありません。

2級なんて半分近く落ちるわけですから。

ちゃんと勉強しないと落ちます。

その理由は「分野の広さ」です。

範囲が広すぎるのが「難しさ」

ファイナンシャルプランナー試験は、合格率は高いんですが、とにかく範囲が広い

範囲というか、分野が多い

詳しくは、「自分のためなら何級?【ファイナンシャルプランナー3級】がおすすめな理由」にまとめていますが、ざっと見るとこんな感じ。

  1. 一生にかかるお金の予定総収入&総支出・社会保険・医療保険
  2. 保険(生命保険・損害保険・火災保険)
  3. 投資・経済ニュースに出てくる基本用語
  4. 所得税・住民税の仕組み
  5. 住宅ローン
  6. 相続税や生前贈与

深く勉強するのも大変ですが、これだけバラバラな分野を勉強するのも大変です。

割とちゃんと勉強しないと受かりません。

この分野はわかるけど、この分野は苦手・・みたいなのもあると思います。

私も実際、FP2級のテキスト開いて、「おおおお」となりました。

会計士の資格を取っているので、税金なんかはスムーズでした。

が、不動産や保険は未知の分野。

建蔽率を求めなさい・・・なんて、もう暗記です、暗記。

損害保険の種類とか・・いかに適当に生きてきたかを痛感しましたよ。

全部がゼロからだと、なかなかにハードな試験です。

ファイナンシャルプランナー試験の内容は難しい?

じゃあ、範囲以外の勉強内容はというと、内容自体はそこまで難しくはありません。 

なぜなら、ほぼ突っ込まない・深掘りしないから。

深掘りしないなりの「難しさ」はありますが、それはまた別の話。

お金の知識の資格ですが、難しい計算式も出てきません。

掛け算・割り算です。

ニュースや雑誌の特集を広く浅く

ファイナンシャルプランナーの勉強では、投資・保険・不動産などについて、本当に基礎の基礎広く浅く扱います。 

なので、それぞれの知識は、普段のニュースや雑誌の特集などに出てくるレベルまでしか出てきません。

(というか、範囲が広すぎて深くまでは出せない) 

そんなに構えなくても、きちんとテキストを読んだり問題を解けば理解できる範囲です。 

わからない部分や教科書に載っていない部分は、ググれば分かりやすいページが出てきますし。

例えば、保険に入ることや、家を買うこと。

年金をもらうこと、税金を払うことも、なんとなくの知識として頭の中にありますよね。 

周りもやってるし、実際自分も何かしら払ったり契約したりしています。 

その支払ったり契約したりが、きちんと自分で考えた結果ならいいんですが・・実は「なんとなく」というのも多いもの・・。

それを、なんとなくではなくて、ああそういう理由で払ってるのね、そういう仕組みで保険って回っているのね、と確認していけたら・・

「自分でちゃんとお金のことを考えた」と言えるようになるための知識が、FP資格で勉強する内容です。 

バラバラの知識を体系的に学び直す

で、1つ1つは「ああなるほど、聞いたことあるな」というのばかりなんですが…。

いざ自分の生活に落とし込もうとすると、バラバラの知識では使いにくい! 

例えば「ふるさと納税はお得!」と言うのを聞いたことがあって、実際にやってみたことがあっても、前提に所得や住民税などの知識があるのとないのでは、どうお得なのか理解が全く変わってきます。 

でもテレビや雑誌ではそこまで教えてくれなくて、そうすると、この自治体はお得!とかに目がいってしまいます。 

そこでFP2級。 

順を追って、抜け漏れなく学ぶことで、一歩進んで、自分から説明できたり、利用できたりするための基礎知識を付ける。 

改めて新しい知識を…というよりは、今までの生活の中でなんとなくやってきたことに説明がついて、自分で考え直すことが出来るようになるのがFP2級なのかなと感じます。 

ただ2級は企業の話も出てきたりするので、その部分はちょっと「おお」となってしまうかもしれませんが。 

(事業承継なんて‥どうなんでしょう、お家がお店やっているとか会社やっているとかなら別ですが、会社員家庭ではまず使わないですよね‥)

なので、FP2級で仕事してやるぜ・・!みたいな野望がなければ、正直FP3級だけでも十分だと思います

お金の知識は「無料講座」じゃダメなの?

じゃあ、FPさんがやってる「無料の講座」みたいなのがいいのか・・というと。

「無料」には理由がありますよね、そりゃ。

背後には「売りたいもの」があるわけです。

私も一度FPさんの手伝いのようなことをしたことがありますが、「無料講座」といいつつ、保険は必要・・みたいなのが埋め込んでありました。

長々話して、最終的に「保険」にたどり着くような構成になっていて、おぉー言いたいことはこれだったのか!とその構成力にびっくりしましたが。笑

で、ちょっと知識があるから、あぁこの人は保険が売りたくてこの話したんだなーーと思えますが、何も知らなければ、「そうか!保険か!」となっちゃいます。

相手も商売なので仕方ないですが、即利害に関わるようなお金のことは、やっぱり「学校」的なところで学ぶ方がいいんだと思います。

小学校でもお金の勉強始まってますよね。

大人になった私たちの場合は、まずはFPの「資格」とか、「大学」とか。

大学まで行かなくても「オープンカレッジ」という形で地域の人が1講座ずつお金を払って受けられるような講座もあります。

そういうのの何がいいかというと、「利害」が絡んでないから。

なにかを売りつけようとしていれば、学校からチェックが入るでしょうし、そういう意味で「人の目」があって、中立なものからまずは入るのがいいんだと思っています。

もちろん、分かりづらいし、答えは自分で探してね、方式ですが。笑

お金の話も基礎があって応用があるので、応用だけ・・つまり「どれが儲かるか」みたいな話はできないわけです。

で、基礎って地味にやらなきゃ身に付かないんですよね。

テレビでも無料講座でも面白くないからやりません。

そういう絶対必要だけど、全然キャッチーじゃなくて面白くないことを身につけるための「資格」「勉強」です。

が、そのリターンは生涯にわたります。

基礎が身についてから、無料講座でもなんでも受けて、自分が知りたいこと・欲しいものだけをもらってくればいいんだと思います。

わざわざお金を払って資格試験を受ける必要はあるの?

じゃあテキスト買ってパラパラ読んでればいいんじゃないの?

わざわざお金を払って時間をかけて資格を取る必要なんてあるの?となります、よね。

試験がないと基礎知識は勉強しない

・・・それで勉強できるならその方がいい・・!

でも小学校の社会の勉強なんて、やらされたからやっただけ。

(好きな人もいるでしょうが、もちろん)

テストがあったから無理やり覚えただけ。

そうFPだって同じです。

広く浅くなので、面倒です。

そんな面白いもんでもないです。

内容的に。

試験があると言われなければ、まず覚えません。

読んで覚えたふり・・です。

試験があるから、理解しようと頑張れます。

資格はお金についての知識の自信をくれる

資格が取れると自信が付きます。

しかもファイナンシャルプランナーは「国家資格」です。

広く浅くでも、例えばNISA・つみたてNISAやiDecoなどの基本知識があれば、やるかどうか自分で判断したり、さらに勉強したりができます。

具体的には「税金」の話。

深い話を知っておく必要はなくて、FP3級の知識で十分ですが、それがあるのとないのとでは、何がどうお得なのかが分からない。

だから「投資は怖い・・」となってしまう。

一方で知ってる人は、何がどう得なのかがちゃんと分かっていますから、自分で判断してどんどんお得を手に入れていくわけです。

お得が手に入らなくても、マイナスにならないならいいんですが、「分からないからやらない」が怖いのは、ふと誰かが「おいしい話」を持ってきた時に、なんとなく惹かれてしまうから。

知っていれば「そんなものあるわけない」ときっぱり切り捨てられるのに、知らないから、さらには知らないことを後ろめたく思っているので、「じゃあ・・」となってしまう。

間違ったことを説明されていても、それに気づかないことだってあります。

(テレビもネットも時々・・いえ、結構知識あやふやです。)

それはもう絶対嫌だ・・!

それなら嫌な勉強をちょっとでも早くやっておきましょう。

やたら不安を煽るようなニュースに惑わされることなく、かつ、国がやってくれているめちゃくちゃお得な仕組みをちゃんと選んで使えるようになるわけです。

それに国がみんなに推奨しているようなものは、特別難しい物じゃないことも多いです。

「つみたてNISA」なんかは特に、リスクの低いものしか選べない仕様になっています。

知識を持っていれば、自分が理解できないものには手を出さない、ができる。

「私はちゃんと知識があるから大丈夫!」という強い芯になってくれるのがFP資格だと思っています。

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まとめ

ファイナンシャルプランナー資格の「難しさ」と、お金をかけて勉強する・試験を受ける理由をまとめてみました。

ファイナンシャルプランナーの資格は、そんなに遠いものではありません。

普通の人が普通に生きていく上での知識をまとめた、かなり身近な資格です。

独占業務があるわけでもないので、弁護士とか税理士とかとはちょっと違います。

なので、お金を払って他の人を頼るより、自分で考えられるようになっておく方が長い目で見て確実に得です。

自分のことは自分が一番よくわかる・・というのもそうですが、人生100年、長すぎる人生を、頼った他人が全部面倒見てくれるとは限らないという問題も。

(その人が業務を続けるかどうかもですが、寿命という意味でも)

頼っていた誰かがいなくなった瞬間に、自分の暮らしまで揺らぐなんて絶対に嫌!

私はそう思って勉強を始めました。

まずは「基礎」から固めてみませんか?

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